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転職回数が多い人を採用するメリット

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書類選考の際に候補者のこれまでの経験社数や一つの会社での在籍期間の短さの理由で面接への機会をお見送りとされる場合がありますが、その際に優秀な人材との出会いを逃していませんか?

日本は海外と違い、未だ転職に対しはネガティブなイメージがあり、転職回数が多かったり、一つの会社での在職期間が短かったりすると、飽きっぽい性格、忍耐力がない、常に不満を抱えている、その会社で成果を挙げられなかったのではないか、といったように敬遠されがちです。

ところ変わって香港では、一社に長く勤めていると「転職したくてもできなかったのでは?(優秀な人材なら当然引きがあるだろう、ということは誰も雇ってくれなかった使えない人材なのでは?)」と考えるカルチャーもあります。香港の同僚の話では、あちらは定期昇給はもちろん、年金がないので、一社で定年まで勤め上げるメリットが薄く、自分の老後は実力で年俸を上げていって担保するしかないのだとか。

離職率が低く人事が安定していることは会社にとっても多くの見返りがありますし、長く一社に勤めることによって身につくスキルや知識もありますから、どちらの考え方が正しいとはもちろん断定できません。

しかし、少なくとも転職が「しない方がいいもの」という考え方が一般的な日本において、敢えて転職をしようとするプロフェッショナルには、相応の理由がある場合がほとんどです。

企業側の体質に問題があったり、自らスキルアップを求めての転職であったりもします。転職回数が少ないからからといって良い候補者とはなりえるとは言えず、転職回数が比較的多い方でもキャリアに一貫性があり、同職種でちゃんとした理由があって職場を変えている場合には採用すると次のようなメリットが考えられます。

自分の価値観を意識し、将来的な目標に向けて計画的にキャリアップを考えている人が多い。現職では成果を挙げてそれなりに評価を得ているが、自分は果たして、他の会社でも通用する人材なのか?もっと経験の幅を広げたいと、自分の可能性を信じ、新しい職場で自分を試してみたいという前向きで向上心の高い人材を採用できる。

数社で経験がある方は、1社でしか経験のない方に比べると、幅の広い業務を経験してきており、その分、視野が広く実践的である。また、多くの人脈も持っているケースが多く、転職後、即戦力として成果をあげてくれる可能性の高い人材を採用できる。

これまでに他の会社で働いた経験もあり、1社で長くお仕事をされている方よりも、変化に柔軟で環境が変わっても成果が出せる能力を持っている。

マネジメントレベル以上の候補者の場合には、違う会社での経営方針やマネジメントも経験してきているので、違う視点や観点からのアイデアやソリューション提案ができる人材を採用できる。


書類上で転職回数が多い、1社での在籍期間の短いというだけでお見送りとされるのは優秀な人材を見落とされているかもしれません。面接は手間ひまかかる作業ではありますが、実際にお会いしてお話を聞くと、きちんとした理由があっての転職である事がわかり、優秀な人材の採用につながるかもしれません。