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人材紹介会社の選び方

人材紹介会社の選び方
Submitted by Sayoojya on

人材紹介会社を利用したいが選び方がわからない、という方。あるいは今利用しているサービスがニーズに合っていないので違う人材紹介会社も検討したい、という方はいらっしゃいませんか。

新たな市場の開拓、プロジェクト、課題など、今のチームのスキルやキャパシティを超えるビジネスニーズが出てきた場合、解決策の一つとして浮上するのが新たな人材の採用でしょう。異動やリファラル、自社のタレントパイプラインなどを検討しても採用ニーズが充足しない場合は人材紹介会社を利用するのも一案です。

ですが人材紹介会社はたくさんあり、提供している人材紹介サービスの種類も様々です。どこに依頼するかを決めるのは容易ではありません。

一度の依頼で採用をビシッと決めて、時間費用も節約できる人材紹介会社を選び方を解説します。


【目次】

  1. 1. そもそも人材紹介会社とは?
  2. 2. 人材紹介会社の仕組み
  3. 3. 人材紹介会社やエージェントには専門分野がある
  4. 4. 人材紹介以外のサービス
  5. 5. 複数社に依頼するか、一社に依頼するか
  6. 6. 自社の採用担当者とは何が違うのか?
  7. 7. 人材紹介会社を利用するメリット
  8. 7.1 専門性の高い人材紹介会社を利用するメリット
  9. 8. 人材紹介会社の選定を誤ると…
  10. 9. 中小企業の人材紹介会社選び
  11. 10. 人材紹介会社選びでお悩みですか?

1. そもそも人材紹介会社とは?

人材紹介会社とは、「企業」と「働き手」をマッチングして雇用を仲介するサービスを提供する会社です。人を採用したい企業と転職をしたい人から依頼を受けて、双方がハッピーになるように力を尽くし、話をまとめます。

そしてこのマッチングサービスの対価として「人材紹介料」と呼ばれる手数料/報酬を受け取ります。支払うのは採用する企業側であることが多く、転職したい人は無償でサービスを受けられるのが一般的です。

人材紹介会社のスタッフは「コンサルタント」「転職エージェント」「ヘッドハンター」などと呼ばれます。

日本で一般に人材紹介と呼ばれる事業は正式には「有料職業紹介事業」といい、厚生労働省大臣の認可が必要です(人材派遣は「労働者派遣事業」といい、許可制となっています)。

2. 人材紹介会社の仕組み

採用企業の立場から見れば、人材紹介会社は「自社と転職希望者の仲介をしてくれる第三者」と考えるとわかりやすいでしょう。

企業から求人情報を受け取った人材紹介会社は、まず様々なノウハウやデータベース、最先端のAIツールやネットワークを駆使して募集条件に合致する人材を探します。

そして要件を満たし、求人に応募したいという意志のある人材が見つかったら「候補者」として企業に紹介します。企業は自社で書類選考や面接を行い、採用したい人物に出会えたら内定を出すことができます(紹介された候補者を採用する義務はありません)。

人材紹介会社はこの間の候補者とのやりとりや日程調整、内定条件の擦り合わせなど、企業が望む人材が入社するまでの様々なサポートを行います。

内定した人材が無事入社したら、企業は人材紹介会社に人材紹介料を支払います(一般的な「成功報酬制」」「コンティンジェンシー契約」の場合。例外あり)。

人材紹介料の決め方は契約によって違いますが、「内定した候補者の年間給与のXパーセント」というように採用した人物の給与に基づいて決まる場合が多いです。これは内定者の給与から差し引かれるわけではなく、企業が採用費として負担する必要があります。

ここまでが人材紹介の1クールですが、よりよいサービスを受けるコツは中長期的に付き合える人材紹介会社を探すことです。そうするとお互い呼吸が合ってくるので、採用がどんどん楽になっていきます。

よい人材紹介会社を活用することで採用プロセスの合理化が叶うのです。 

3. 人材紹介会社やエージェントには専門分野がある

さて、どの人材紹介会社と提携するかを決める上で最も重要なポイントは「どの分野・領域で採用したいか」です。どんなに優秀なエージェントでも、すべての分野の人を紹介することはできませんし、専門外の人材を安定的に紹介することはできません。

ですからまずは、狙いたい分野に特化したエージェントやチームがいる人材紹介会社を探しましょう。専門分野がマッチしている人材紹介会社にはターゲット層に特化したデータベースや人脈があり、探す候補者の人物像を理解でき、候補者の読み方がわかるからです。

提携する人材紹介会社を選ぶ際は採用ニーズを明確に説明した上で、以下の点を確認しましょう。

  • 会社のカバレッジや専門領域が採用ニーズに合っているか
  • 自社の代理として候補者に接してほしいと思える会社か
  • 料金は採用予算と合っているか

4. 人材紹介以外のサービス

専門分野以外に大切なのは、受けられるサービスの種類を理解することです。

人材紹介会社には正社員の紹介サービスを提供しているところが多いですが、他にも様々なサービスやソリューションがあります。採用ニーズによって使い分けてもいいでしょう。

  • 人材紹介:一般的な正社員の採用に適しています。
  • 契約社員の紹介サービス:契約社員として働いてくれるハイスキル人材を探したい時に適しています。
  • エグゼクティブ・サーチ:部長クラスやCxOなどの人材を探すのに適しています。
  • 人材派遣:短期で人材が必要な時によい選択肢です。
  • RPO(採用代行):まとまった人数を採用したい時や、継続的に一定の採用需要がある時に適しています。採用業務をまるごとアウトソースできます。

もっと詳しく知りたい方は別記事、人材紹介サービスの種類をご参照ください。

ご存じでしたか?Morgan McKinley は上記の全てのサービスを提供しています。

5. 複数社に依頼するか、一社に依頼するか

選ぶ人材紹介会社は一社である必要はありません。ですが、一社に絞り込んだ方がよい場合もあります。

通常の採用では、一つの案件について、複数の人材紹介会社に依頼をかけることが多いです。より多くの候補者の紹介を受け、より速く内定者を決定できるというメリットがあります。

ですがこのやり方はコンフィデンシャルに採用を進めたい場合や、特に質を重視して進めたい場合、もともとターゲットとなる候補者が非常に少ないと考えられるような場合には適しません。

このような場合は「エクスクルーシブ」や「リテーナー」を選択するのも一案です。

人材紹介における「エクスクルーシブ」とは、ある採用案件について、一つの人材紹介会社に独占的に依頼することです。

リテーナー」とは一つの人材紹介会社と独占的に契約し、かつ着手金などの前払い金を支払う契約形態です。

これらの進め方においては他社と先を争う必要がないので、エージェントがアプローチやスクリーニングを慎重に、丁寧に行うことができます。また採用企業と人材紹介会社が文字通り二人三脚で進めるので、サーチの状況やフィードバックを反映しながら的を得たサポートを受けられるのも魅力でしょう。

エクスクルーシブやリテーナーにおいては、その会社やエージェントに相応のノウハウがあるか、そして何よりも信頼して任せきれるか、という点を重視して選ぶとよいでしょう。

6. 自社の採用担当者とは何が違うのか?

では、自社に人事部門や採用チームがあるのに、お金を払って人材紹介会社を利用するメリットはあるのでしょうか?

確かに採用は人事の仕事です。人事は「中の人間」としてチームの雰囲気や既存のメンバーの個性、会社の文化などの社内事情を理解しているため、空きポジションにどのような人材が相応しいかを判断しているという大きな強みがあります。そして何よりも、社員ですから人材紹介料を支払う必要がありません。

ですがインハウスの採用チームは人材のサーチ以外にも様々な業務を抱えており、ソーシングだけにかかりきりになることはできません。全ての採用業務を社内で回そうとするとそれだけ時間(=コスト)がかかり、機会を逸失してしまうリスクがあります。転職サイトごとに必要となる求人広告掲載費など、隠れた費用も見逃せません。

他方、人材紹介会社はアウトサイダーであり費用もかかりますが、人材のサーチやマッチングに関する専門知識やノウハウを有しています。ポジションに合った採用戦略を立て、適切な媒体に適切な求人広告を出し(その費用は人材紹介会社が負担します)、膨大なデータベースや自らの人脈、一般企業では投資・管理しきれないような採用ツールも使いながら効果的に優秀な人材を探します。すなわち、採用にかかる労働コストや人事の負担を減らし、自社ではリーチできないような人材に出会える可能性があるのです。

また人材紹介会社は人事と違ってサーチや紹介に特化しているので、採用にかかる日数を短縮できる可能性が高いです。更に成功報酬制では紹介した人材が内定・入社するまで売上を立てることができないという事情や、複数社に依頼する場合はエージェント同士が競い合って優れた候補者を紹介しようとする競争原理も働き、スピードアップしやすい構造になっています。

もう一つ、人事にはない強みはまさに第三者であるということです。候補者の本音を引き出したり、デリケートな給与交渉の間に立ったり、採用企業の魅力を客観的に伝える場合に有利です。採用プロセスそのものについてもインサイトを得ることができます。採用プロセスは候補者エクスペリエンスと密接に関係しているので、このようなフィードバックは優秀な人材を惹きつける上で貴重なフィードバックとなるでしょう。

このように、社内の採用チームが適切な人材紹介会社と上手く連携して採用を進めるのが理想的な形であると考えられます。大切なのはどの人材紹介会社を選ぶか、またどのようにそのサービスを最大限活用するか、です。

7. 人材紹介会社を利用するメリット

人材紹介会社を利用する最大のメリットは、手間と時間を節約できることです。

ご存知でしたか?ポジションの採用にかかる平均日数は42日です。

信頼できる人材紹介会社に依頼をすれば、安心して他の仕事に集中できます。

The benefits of using a recruitment agency

良質な人材紹介会社なら、

  • 膨大なデータベースからすぐさま優秀な人材の紹介を受けることができる
  • 業界や転職市場の専門知識があるので、ニーズを理解してもらえる
  • 転職サイトなどには登録していない隠れた人材にアプロ―チしてくれる
  • 効果的な求人広告の書き方や転職サイトを知っている
  • 最初のスクリーニングの手間が省ける
  • ニーズによっては、すぐスタートできる契約社員候補や人材派遣などの採用ソリューションも提案してもらえる
  • デリケートな給与交渉やクロージングを仲介してもらえる
  • サーチが難航した場合などに募集要件についてのアドバイスをもらえる
  • エンプロイヤー・ブランドを向上させることができる

7.1 専門性の高い人材紹介会社を利用するメリット

前項でご紹介したメリットはすべての人材紹介会社に当てはまるものですが、専門性の高い人材紹介会社を利用した場合は更に次のような利点もあります。

  • 候補者を見極める能力が高い:担当分野の専門知識を備えているため、優秀な人材やニーズに合った人材を見極めることができます。
  • ターンアラウンドが速い:常日頃からその分野の案件を手がけて人脈を拡げているので、依頼を受けた時点で潜在的な候補者とつながっている可能性が高く、すぐにターゲット人材にアプローチできます。
  • マーケットに詳しい:希少性の高いスキル、給与の相場、転職市場のトレンドなどを踏まえた採用支援を期待できます。

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8. 人材紹介会社の選定を誤ると…

提携する人材紹介会社の選定を誤ると次のようなことが起こり得ます。

  • 候補者が集まらない
  • 候補者は集まるが要件にマッチしていないため自分でスクリーニングをしなければいけなくなる
  • 仕事内容や条件を勘違いした候補者に対応しなければいけない
  • クロージングがうまくいかない
  • 採用ミス

また、適切な人材紹介会社を選定しても、採用ニーズをしっかり伝えていない、フィードバックを共有していないなどエンゲージメント不足などで連携がうまくいかない場合も上記のような結果を招いてしまいます。

いずれの場合も、時間・手間の節約という人材紹介会社を利用する本来のメリットを損ねてしまうことになります。

万が一採用ミスという最悪の事態になってしまった場合は、ミスの原因を探り、採用プロセスや採用条件を見直しましょう。

きちんとした人材紹介会社なら契約に返金条項があるはずです。採用した人材が短期間で退職した場合、支払った人材紹介料の返金を受けるか、後任を探してもらえます。

9. 中小企業の人材紹介会社選び

どんな企業にとっても採用は重要な懸案事項です。ですが採用に失敗した場合のインパクトが最も大きいのは中小企業ではないでしょうか。

採用にかけられる予算とリソースが限られている上、熾烈な人材獲得競争に打ち克たなければいけません。優秀な従業員を確保するためには採用プロセスを洗練し、選考をスピーディーに行ってできるだけ採用リードタイムを短縮することが不可欠です。

【中小企業向け】人材紹介会社を選ぶ際に重視すべきポイント

  • ビジネスや会社文化を理解しようとしてくれるか:短期、中長期の経営目標や経営理念、企業文化の理解に熱心な人材紹介会社を選びましょう。全体像を理解してもらうことで、すべて100点満点でなくても方向性が合致した候補者を紹介してもらえるはずです。
  • 人事の代理として情熱的に動いてくれるか:ブランド力では大手にかなわなくても、エージェントが会社の魅力を理解し、候補者に丁寧に伝えてくれれば優秀な候補者を惹きつけることができます。
  • スピードや量よりも質を期待できそうか:採用においてはスピードも大切ですが、中小企業の限られたリソースで大量のレジュメや候補者に対応するのは大変です。それよりもしっかりマッチングされた少数の候補者を紹介し、面接においても丁寧にフォローしてくれるエージェントの方が利用しやすいのではないでしょうか。
  • ソリューションの柔軟性、多様性はどうか:採用においては最初に試したアプローチがうまく行かないこともあります。ビジネス環境が変化することもあります。このような場合に、別の方法で人材を確保・採用できる懐の深いエージェントと提携すると安心です。

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10. 人材紹介会社選びでお悩みですか?

以上、人材紹介会社のサービスや仕組み、メリットなどをご紹介しました。

人材紹介会社を選ぶためには、このような特色を理解した上で自社のニーズに合ったサービスを選ぶことが大切です。自社の社員を選ぶつもりで面談をして、信頼できる会社を選びましょう。

人材紹介会社を利用するかどうか迷っていらっしゃる方は、どうぞお気軽にご相談ください。具体的な採用ニーズを伺った上で適切な採用ソリューションをご提案させていただきます。

また、既に具体的な採用要件が固まっている方は、こちらから求人の詳細をお知らせください。担当者から折り返しご連絡させていただきます。