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正社員から派遣への転向を成功させる秘訣

正社員から派遣への転向を成功させる秘訣
Submitted by Sayoojya on

キャリアやライフスタイルに合わせて仕事や働き方をコントロールしやすいなどの理由から敢えて派遣という働き方を選ぶハイスキル人材が増えています。同時にハイスキル人材のための高時給の派遣求人も増えています。

転職を一度もしない人は少数派になり、採用側も勤続年数に以前ほどこだわらなくなりました。また引き出しの多さや変化への対応力が求められる時代には、幅広い経験を持つ派遣人材や契約社員の評価は今後上がって行く可能性があります。

とはいえ正社員を辞めて派遣・契約社員になるのは大きな方向転換です。どうすれば派遣として市場価値を最大化できるのか、そのポイントを見ていきたいと思います。

そもそもなぜ派遣という働き方を選ぶ人が増えているのか?

派遣として働く最大のメリットはなんといってもその自由度の高さです。キャリア形成という観点から言えば、どんな業務を引き受けるか、どんなプロジェクトに携わるか、どこでどのようなスタイルで働くかを自分で決めることができます。

これはつまり、自分の仕事(ひいては自分の人生)を自分でコントロールできる、ということです。

働く仲間や参加するプロジェクトを自分で選べるというのは正社員ではなかなか得られない特権ではないでしょうか。プロジェクトベースや完全在宅の仕事では一日の使い方もある程度自由に組み立てることができます。派遣・契約社員として働くということは、このような自由を手に入れるということなのです。

正社員から派遣への転向を成功させるポイント

派遣社員は自由である半面、自分で責任を持って行動しないとキャリアが展開しないという側面もあります。派遣として望むキャリアを手に入れるためのポイントを具体的にご紹介します。

1. 準備は念入りに

現在ハイスキルの人材派遣市場は拡大中です。従って最初に出会った案件に飛びつく必要はありません。しっかり準備して、自分に合ったキャリア計画を立てましょう。

  • 派遣市場のリサーチ

派遣市場は正社員の転職市場と少し違います。まずは様々な派遣求人を見て市場のトレンドや各業界のニーズ、需要が高いスキルなどを観察しましょう。

そうすると派遣市場の全体像や時給の相場観、需給の動きやトレンドが見えてくるはずです。人材が足りない業界・領域、需要が拡大している新技術・スキルは何なのか。派遣市場の十分な情報があればご自分の強み、弱み、市場価値、磨くべきスキルや技術などを的確に見極め、派遣としての中長期的なキャリア戦略を立てることができます。

  • パーソナルブランドを育てる

正社員として会社に所属しないということは、会社のブランドを利用できないということです。代わりに自分のパーソナルブランドを構築しなくてはいけません。まずはLinkedInなどのオンライン・プラットフォームを活用して自分のスキルをアピールし、色々な人とつながってみましょう。プロフィールやレジュメは派遣としてやっていきたい領域の経験やスキルがわかりやすいように書き直します。これまでの実績やプロジェクト例をまとめたポートフォリオを作成してもよいでしょう。ポイントは自分の最大の強み、もたらすことができる価値、USP(あなたならではのセールスポイント)を確立することです。これが整理できていればキャリアの道筋も立てやすくなります。

派遣の仕事が決まってからもパーソナルブランドは大切に育て続けましょう。自分で選んだプロジェクトや仕事ですから責任を持って取り組み、周囲の期待に応えるのは難しいことではないはずです。口コミは最強のマーケティングツールです。どんなつながりも将来の仕事のタネになる可能性があります。逆に派遣だからと派遣先の人間関係を疎かにしたり、仕事の手を抜いたりするとあっという間に評価が下がります。

プロジェクトを無事終えた後もケーススタディやクライアントの声、あるいはブログ記事などを通じて成功事例を共有するとブランドが育ちます。パーソナルブランドの構築には時間と継続的な努力が必要ですが、どんな時も誠意をもって対応し、あなたならではの付加価値を提供し続けていけばキャリアが自ずと開けてくるはずです。

2. 信頼できる派遣会社と長期的な関係を築く

派遣・契約社員の世界では人脈も重要です。同業者やあなたの専門領域に詳しい人材派遣会社・エージェントと積極的につながりましょう。そして信頼できる派遣会社が見つかったら良好な関係を築けるよう努力しましょう。

派遣会社には様々な情報が集まってきますし、非公開の契約や独占案件が入ってくることもあります。インターネットだけでは得られない貴重な情報です。

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担当者に経歴や資格、キャリア目標などを覚えてもらえれば、あなたに合った案件を紹介してもらえる可能性が高くなります。独占案件などは信頼できるスタッフにしか声をかけませんので、こうしたチャンスも手にしやすくなります。派遣会社が持っている業界動向や派遣求人市場、平均年収など客観的なデータに基づいてキャリアの意思決定ができます。

よいリクルーターは良い時も悪い時もあなたを応援し、建設的な意見を述べ、キャリアの強力なサポーターとなってくれるでしょう。

3. 自分の財務状況を整理する

正社員と派遣・契約社員の最も大きな違いは財務面かもしれません。といっても必ずしも収入が増える・減るという話ではなく、財務管理に対してもう少し積極的にならなければいけない、ということです。

Morgan McKinleyでは:派遣デスクの専門スタッフのサポートが得られるので安心です

派遣社員として時給や業務内容、契約期間などをしっかり交渉するためには賃金や社会保険、税制・控除、雇用契約の基礎知識が必要です。派遣では正社員のような福利厚生が得られない場合もあります。その分をどのように補うのか、長期的な資産形成をどのように進めるのかといったことをしっかり考えなければいけません。年収ガイドなどのツールをうまく使って相場観を身に着けることも大切です。また、どうしても条件面で折り合えない場合は丁寧にお断りする勇気を持ちましょう。

更に、正社員では会社が年末調整をしてくれるため、副業や株式などの収入がある場合を除いて自分で確定申告をする必要はありませんが、派遣では所属する派遣会社や契約のタイミングによって対応が違うので注意が必要です。

自分の財務状況や人生設計を整理し、契約の仕組みや税制・法規制を理解することで、中長期的に派遣としてしっかり資産を形成することができます。

4. タスクや経過を体系的に管理・記録する

派遣社員として手がけた仕事は派遣先のものです。

派遣としてかなり自由度の高い働き方を認められる場合もあるかもしれませんが、あなたの仕事がブラックボックスになっては周りの人が困ります。どんなタスクをこなし、どのような情報に基づいてどのような意思決定を行ったのかをいつでも派遣先に提示できるようにしておきましょう。会議や打ち合わせ、タスク、意思決定は全て記録し、誰が見てもわかりやすく、使いやすい方法で整理しておくべきです。

いつかは組織を去る派遣スタッフとして担当する業務が属人的になってはいけません。派遣契約終了後に何かあっても、残った人たちが対応できるようにしておく必要があるのです。

5. スキルを磨き続けること!

派遣に転向したばかりだと、契約と契約の間をできるだけ空けずに収入を保つことばかりに注意がいってしまうかもしれません。ですがこれではいずれスキルの鮮度が落ちてしまいます。

尖った人材でいるための鍵はスキルを磨き、業界の最新情報に触れる時間を作ることです。イベントやウェビナーに参加したり、業界の人と会って情報交換をしたり、ニュースを読んだりして、常にアンテナを張っておきましょう。

また派遣市場には「経験者がほとんどいない最先端のスキル」「専門性が高いニッチなスキル」などが出てくる傾向があります。例えばAI(人工知能)やクラウド技術、経理財務分野におけるPower BIやCo-Pilotのようなレポーティングツールなど。このようなスキルは正社員人材では賄えないためプレミアが付くことが多く、正社員よりも高い報酬を得られることも少なくありません。スキル習得の際にはこのようなスキルの「旬」にも気を配るとよいでしょう。

6. 顔合わせには万全の体制で

派遣先が受け入れ前に派遣社員の「面接」を行うことは法律で禁止されていますが、実際はほとんどの企業が面談や顔合わせ、Web会議などを行っています。

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顔合わせには中途採用面接に臨むのと同じ心づもりで臨みましょう。想定される業務内容に関連する実績や強みをPRし、ポジティブな態度を示すことが大切です。

覚えておきたいのは、企業は派遣に即戦力を求めているということです。売上への貢献はもちろん、生産性・効率、利益率の改善に貢献した実績など、これまでの職務や契約における成果を示す数字やデータがあると有効です。

また、正社員からなぜ派遣・契約という働き方に転向したのかをきちんと説明できるように準備しましょう。ワークライフバランスなのか、他の業界を見てみたいからなのか、おもしろいプロジェクトに挑戦したいからなのか?どんな理由でも、自分のキャリア目標につながるストーリーを語ることができれば大丈夫。嘘をつく必要はありません。

あなたらしく働ける職場かどうかの見極めも忘れずに。

派遣という働き方に挑戦してみませんか?

派遣や契約社員など多様な労働力に目を向ける企業が増えており、様々な業界で様々なチャンスが生まれています。正社員から転向するための市場条件はかなり整っているといっていいでしょう。

正社員から派遣・契約社員に転向しようか悩んでいる方、または派遣として次の仕事を探している方はお気軽にご相談ください。派遣スタッフ用のページにはキャリアのヒントや転職のアドバイス、新着の派遣求人を掲載しています。