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英文レジュメの書き方:DX対応編

英文レジュメの書き方:DX対応編
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履歴書は手書きが当然だった時代から、オンラインで応募をする時代になりました。企業側もATS(応募者管理システム)等のツールを使って情報を管理しています。

そこで大切になってくるのが「デジタルデバイスで見やすいかどうか」「データベースの検索に引っかかりやすいかどうか」といった点です。

基本的な英文レジュメの書き方は変わりませんが、プラスアルファで注意したいポイントについて考えてみます。

そもそも英文レジュメとは?

英文レジュメとは英語の履歴書・職務経歴書のことです。欧米には履歴書と職務経歴書を別々に作成する習慣がなく、両方の情報が合わさったような「レジュメ」を提出するのが一般的です。英国圏では CV (Curriculum Vitae)と呼ばれることも多いです。

英文レジュメには、日本の履歴書のように決まった書式がありません。自由度が高い分、差が付きやすいとも言えます。


【目次】

1.デジタル・フレンドリーな英文レジュメの様式

  1. 1)ファイル形式
  2. 2)ファイル名
  3. 3)Eメールの件名
  4. 4)Eメールの本文
  5. 5)ファイルの容量

2.英文レジュメのATS対策

  1. 1)キーワードを考慮
  2. 2)部署名や役職名をチェック
  3. 3)フォーマットはシンプルに
  4. 4)カバーレターやEメールと統一感を

3.英文レジュメの最終チェック

1.デジタル・フレンドリーな英文レジュメの様式

デジタル化が進む前から英文レジュメは簡潔・シンプルにまとめるのが常識でした。それでも人間が一通一通目を通していた時代は、冗長なレジュメも凝ったフォーマットのレジュメも一応は目を通してもらえた可能性があります。

ですが今では、ATSなどのソフトウェアで保存・検索・表示できないレジュメは採用担当者にとってとても扱いづらいものです。扱いが面倒だと意図した通りに読んでもらえなかったり、後回しにされたり、最悪の場合は見過ごされてしまう恐れがあります。

従ってこれからレジュメを作成する際はシステムが的確に認識できるように、次のような点に配慮をすべきでしょう。

1)ファイル形式

企業から特に指定がない場合、英文レジュメのファイル形式はPDFがおすすめです。

PDFの利点は、ファイルを開く人のシステム環境に関わらず、作成者が意図した通りのレイアウトで文書が表示されること。せっかく余白や改行まで気を使ってレジュメを仕上げても、読み手のデバイスできちんと表示されないと意味がありません。

PDFはWordのように誤って編集されてしまうリスクが低いという点でも優れています。

できれば送信前に複数の異なるデバイスでPDFを開いてみて、フォーマット上見落とした点がないかをチェックしてください。

当たり前ですが、応募先企業がファイル形式を指定している場合はその指示に従いましょう。指示を無視すると先方のシステムで処理できない恐れがあります。

2)ファイル名

ファイル名も注意が必要です。誰が見てもわかりやすく、検索しやすいファイル名をつけましょう。

よい例:

  • Taro_YAMADA_CV.pdf
  • ENDO Rie Resume_ Senior Compliance Officer Application.pdf
  • Yasuo TANAKA_CV for Project Manager position at AAA Company

複数の企業に応募するために何パターンかレジュメを作成した場合は送信ミスを防ぐため、応募先企業名を入れるのもいいでしょう。但し応募先企業名だけでは先方にとっては完全に無意味なファイル名になってしまいます。必ず自分の名前を入れるべきです。

3)Eメールの件名

Eメールでレジュメを送信する場合は件名にも気を配ります。自分の名前と応募するポジション名を組み合わせるとよいでしょう。

よい例:

  • Application for Marketing Manager - John Doe

受信した時にわかりやすいのはもちろん、後でメールを検索して呼び出したい時にも便利だからです。

4)Eメールの本文

メールの本文は次のように書きます。

よい例:

Dear [Hiring Manager's Name],

I hope this message finds you well. I am writing to express my interest in the Marketing Manager position at [Company Name]. With my background in marketing strategy, digital campaigns, and team leadership, I am excited about the opportunity to contribute to your team.

In my previous role at [Your Current/Previous Company], I led marketing initiatives that significantly boosted brand awareness and customer engagement. My experience in both B2B and B2C marketing, along with my proficiency in tools such as Google Analytics and SEO strategies, aligns well with your job requirements.

Attached are my CV and cover letter detailing my qualifications and accomplishments. Thank you for considering my application. I look forward to discussing how my skills and experiences align with the goals of [Company Name].

Best regards,

[Full Name] 
[LinkedIn Profile URL] (if applicable) 
[Phone Number] 
[Email Address] 
Attachments: [Your_Name_CV.pdf], [Your_Name_Cover_Letter.pdf]

5)ファイルの容量

ファイルの容量は常識の範囲内に収めましょう。大きすぎるファイルは開くのに時間がかかったり、フィルターに引っかかってしまったりします。

ページ数はキャリアの長さを基に決めます。第二新卒から社会人経験5年くらいの方であれば、A4紙1~2枚に収めます。10年以上の経験がある方も2枚、多くても3枚以内にまとめましょう。

職業柄グラフィックや画像が必要で、容量が大きくなってしまう場合は品質を落とさずに圧縮してから送ります。

saving your cv

2.英文レジュメのATS対策

企業にはたくさんの応募書類が届きます。このような文書を管理するためのシステムがATS(Applicant Tracking System)です。

社内での各候補者のステータスの共有や面接のスケジューリング、合否の連絡はもちろん、求人票に合わせてキーワードやフレーズをマッチングし、要件に合わないレジュメをスクリーニングする機能もあります。

このため、様式だけでなく英文レジュメの内容においても、デジタルな配慮が必要です。

1)キーワードを考慮

応募ポジションに合わせてレジュメを編集する際には、ジョブディスクリプション/求人票に使われているキーワードを使いましょう。同義語は置き換えます。省略形は避けるか、カッコ書きで正式な呼び方を付記します(「AI」のようなキーワードは短すぎて検索しにくいため)。

重要キーワードが抜けていると関連する経験がないと見なされてしまう恐れがあるので十分注意してください。

2)部署名や役職名をチェック

部署やポジションの呼び方は企業によって違います。従業員に関する業務を担当する部署なら「人事部」、「HR」、「人財管理部門」など。

このため、レジュメには名刺通りの部署名・ポジション名を記載してもいいですが、仕事内容や立場が十分に似ていると考えられる場合に限り、応募先企業の呼び方を採用してもいいでしょう。

3)フォーマットはシンプルに

レジュメは見た目も大切ですが、複雑な書式はATSでは処理しきれないこともあります。見出しや箇条書きはシンプルなものを選び、クリーンなレイアウトを心がけましょう。

表やグラフィック、珍しいフォントなど、ソフトウェアを混乱させるようなものは避けた方が無難です。

4)カバーレターやEメールと統一感を

ATSにはカバーレターやEメールが保存されるものもあります。パッケージとしての統一感があると印象が更にアップするでしょう。

  • ATS通過率アップ:適切なキーワードが含まれるようレジュメを編集することで、ATSによるスクリーニングを通過できる可能性が高まります。
  • 人間の目にも止まりやすくなる:レジュメがしっかりカスタマイズされていると、募集要件とレジュメの整合性が高まり、人事や部署のマネージャーの目にも止まりやすくなります。
  • 印象がアップ:そのポジションに応募するために書かれている、とわかるレジュメは書き手のやる気が伝わります。こうした熱量を採用企業は高く評価します。

3.英文レジュメの最終チェック

キーワードも入れた!ファイル名もファイル形式もOK!

英文レジュメの作成編集は時間のかかる作業なので、ここまで来たら一刻も早く送信したいですよね。

でもちょっと待ってください。そのレジュメ、本当に完璧ですか?

どんな文書にも言えることですが、提出する前に必ずもう一度チェックしましょう。誤字脱字はありませんか?重複している内容や、編集しかけの文章は残っていませんか?前に応募した企業の名前が間違って残っていたりしませんか?

送信したらもう取り返しがつきません。信頼できる友人や転職エージェントに最終チェックをしてもらいましょう。英文レジュメなら、ネイティブチェックをお願いするのもおすすめです。

ここまでできたら、もう大丈夫でしょう。今度こそ送信ボタンをクリックしましょう!

Best of luck!

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