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異分野からも転職できるAIポジションとは?

異分野からも転職できるAIポジションとは?
Submitted by Sayoojya on

AI(人工知能)の急速な台頭により、テクノロジー・セクターでAI関連ポジションの採用が盛り上がっています。

AIはコンピュータ・サイエンスの一分野で、人間の代わりにタスクを実行するインテリジェント・マシンの開発を目指します。そのためにデータ分析や機械学習、学習成果に基づいて意思決定やアクションを行うようなコンピューターシステムやアルゴリズムの設計するわけです。

このようなAIシステムは人間の知能を模倣し、自律的にタスクを実行するように設計されていますが、AIの開発にも応用にも、依然として人間によるインプットが欠かせません。その背景には、以下のような理由があります。

  • 訓練とデータの質:使用するデータは関連性が高く、正確でなければ意味がないため、人間の専門家がデータを管理し、ラベル付けする必要があります。
  • 倫理上の問題:AIの開発と利用の指針となるべき原則、価値観、目的を定義するのは人間の仕事です。
  • 意思決定と解釈可能性:人間にはAIアルゴリズムの出力を解釈し、文脈上の要因を考慮し、最終的な意思決定を行う責任があります。
  • 創造性と革新性:AIの可能性を更に追求する独創性と批判的思考を提供するのも人間です。
  • 継続的な改善と適応:人間の専門知識を生かして実世界からのフィードバックや変化する要件に基づいてAIアルゴリズムを進化させ、改善していきます。
  • 人間中心の設計: 設計プロセスに人間が関与することで、私たちが使いやすいAIを生み出すことができます。

この記事では、新たに登場している職種をいくつか取り上げるとともに、異分野からこれらの職種に転職したいという方へのアドバイスをご紹介します。

新しく登場しているAI関連職種

AI関連で最近登場した職種には、例えばプロンプト・エンジニアがあります。様々なITスキルが必要な一方、コーディング言語の知識や技能は必要ありません。実際、プロンプト・エンジニアは言語や文法の知識、データ分析力、批判的思考能力を評価して採用されることが多いです。

またAI革命を背景に、AIリサーチ、ロボティクス・エンジニア、深層学習エンジニアなどの職種も登場しています。

AIの能力が広がるにつれ、データ・サイエンティスト機械学習エンジニアの求人も増加の一途をたどっています。

異分野からAI関連職に転職を目指す方へのアドバイス

非技術系の人材が人工知能の仕事に就くのは難しいと思われるかもしれませんが、プロンプト・エンジニアのように、技術的なスキルはさほど求められない職種もあります。

プロンプトとはAIに出す命令や指示のこと。プロンプト・エンジニアの仕事はAIに期待通り働いてもらうためにできるだけ的確な指示を出すことです。そのため、言語をしっかり理解しているかどうかが非常に重要となります。

このような背景から、言語能力、ある程度のITリテラシー、そしてAIに対する興味・関心、それをキャリアとして追及するモチベーションが決め手となるケースが少なくないのです。

テスラの元・最高AI責任者、Andrej Karpathyは1月に「今一番ホットなプログラミング言語は英語だ」とツイートしています。

プロンプト・エンジニアやAI関連職を目指すならば、機械学習、ディープラーニングデータサイエンスの概念など、AIの基礎も学んでおくべきでしょう。オンラインなど、無料で手軽に学べるものもたくさんあるので是非活用したいところです。

職種によってはこれ以外のスキルも必要です。例えば、データサイエンティストを目指す人は、統計分析やPythonなどの言語が大事になります。

このようなスキルを習得しつつ、AI人材とネットワーキングをしたり、業界イベントに参加したり、オンライン・コンテストに参加したり、自分のプロジェクトを立ち上げるなど精力的に活動することで、AIに対する情熱と関心を採用企業にアピールすることができるでしょう。

AI関連職はこれからもどんどん登場する

AI関連職の転職市場はこれからも拡大を続けると考えられます。まず、AI自体がどんどん進歩しているため、これに伴ってAI関連スキルや専門知識の需要が高まっています。

また、様々な形でAIを活用したいと目論む業界や企業が増え続けているので、医療や金融からEC、ゲームに至るまで、あらゆる企業においてAI人材の活躍の場が出てきています。AIを使った新事業はもちろん、業務効率化や定型業務の自動化、ビッグデータの活用といった仕事に携わることが期待されているのです。

これまでは技術系職種(AI開発者、AI研究者、データサイエンティストなど多数)の需要が多かったのですが、このような背景もあって最近では非技術系の職種も出てきています。

「AIとともに」働く

AIに仕事を奪われるのではないかと心配する人がいる一方で、上述の通りプロンプト・エンジニアリングのような仕事も登場しています。これはAIが新しい仕事を生み出し続けている証拠ともいえるでしょう。私たちはまだAIで何ができるのかをまだ模索している段階にあるので、思いもつかなかったような仕事がこれからも登場するはずです。

イノベーションが更に進み、AIが様々な業界のあり方に変革をもたらせば、AI関連職の需要は一層高まり、テクノロジー以外の分野にも広がっていくのではないかと考えられます。