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転職せずに外資系企業で昇進するには?

転職せずにキャリアアップ!外資系企業で昇進するには?
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転職後数年たって、そろそろ次のステップを目指したい ― 仕事を頑張っている人が上を目指したいという気持ちを抱くのは当然でしょう。キャリアアップすれば日常業務における裁量が拡大し、職場での発言力や会社の決定への影響力が強まり、給与も当然上がります。

経験に応じた年収のシミュレーションは、Morgan McKinleyの年収ガイドをご活用ください!

キャリアアップには社外にチャンスを求めて転職する道と、社内で昇級・昇格を目指す道があります。この記事では、後者に焦点をあててお話します。

昇進といっても、外資系企業では定期昇給の仕組みも、●年勤めたからそろそろ課長といった年功序列制度もありません。日系企業だってある程度の役職になれば昇進に値するだけの実績を上げないといけないでしょう。また上司があなたの働きをちゃんと陰から見ていて、適当なところで声をかけてくれるとも限りませんから、自ら実績を示し、場合によっては直接かけ合わないといけないのです。

外資系だし待っていても昇進できない、でも今の会社は好きだし…と悩んでいる方に、転職せずにキャリアアップするための方法をお伝えします。


  1. 実績の振り返り
  2. 上司に昇進希望を伝える
  3. 昇進を目指す「社内レジュメ」の書き方
  4. 昇進面接に備える
  5. 昇進面接の想定問答
  6. 昇進面接後のフォローアップ

1. 実績の振り返り

棚ぼた式に昇進の話が舞い込んでくる…などということは滅多にありません。多くの場合「自分は昇進に値する」と積極的にアプローチをする(英文記事)必要があります。キャリアアップしたいなら、受け身で待つよりも自分から働きかける方が近道です。

自分で手を挙げる場合、次の九つのポイントをまず整理してみましょう。

1. 最初から最後まで、プロジェクトを責任者として進められるか?マネジメントは定型以外の業務がほとんどです。プロジェクトの立ち上げから完成まで見届けられる人材は会社にとっても貴重ですから、リーダー候補として評価してもらえる可能性は高いでしょう。

2. 業界平均と比べて給与が見劣りするか?競合他社に比べて年収が低く抑えられていると感じる場合、自分のスキルや貢献が正当に評価・反映されていない可能性があります。各業界や分野における平均年収が知りたい方は、Morgan McKinleyの年収ガイドをご活用ください。昇進を願い出る前に相場観を知っておいて損はありません。

3. チームのパフォーマンスを引き出せるか?自分の成績ばかり気にするような人は理想のリーダーとは言えません。逆に、その人がいることでチームのパフォーマンスが上がるような人材は貴重ですし、昇級・昇格にあたって人事はこのような点を見ています。

4. 会社に利益をもたらしているか?営業部門なら当然ですが、間接部門であっても何らかの形で会社の利益に貢献できるはずです(経費節減も立派な利益の一つであることを忘れずに!)

5. いつも冷静・ポジティブでいられるか?仕事が思い通りに運ばない場合でも冷静を保つのはリーダーの大事な資質です。トラブルが発生したらどんな時も落ち着いて対応し、解決策を前向きに考えましょう。周りの同僚までポジティブになるようなムードメーカーはどんな組織でも歓迎されます。

6. 仕事に真剣に取り組んでいるか?誇りを持っているか?会社のことを自分のことのように考え、自分の仕事にプライドを持っている人は会社からも信頼され、「この人にもっと仕事を任せてみよう」と思ってもらえます。

実績の振り返り

7. あなたのおかげで上司が楽になっているか?直属の上司の信頼を勝ち得ることができれば昇進はぐっと近づきます。上司の仕事を一部でも代行できますか?あなたのおかげで上司は最重要タスクに専念できていますか?こうした貢献があれば上司があなたのポテンシャルに気付き、昇進を後押ししてくれる可能性が高まるでしょう。

8. 自分は抜きんでて優秀な人材か?昇進は上司の推薦だけでは実現しません。この人の昇級は正当な人事だと周囲が納得するか、というのも組織運営上重要な検討事項です。チームが昇進を喜んでくれるような人は、チャンスがどこかで訪れるでしょう。

9. 昇進したいと思っていることを上司は知っているか?知っていると思う、などと以心伝心を期待するのは悲劇の元です。もっと大きな仕事がしたいという気持ちをストレートに伝えてみましょう。上司は部下の成長を喜ぶものです。気にかけてくれるのはもちろん、どうすれば昇進が叶うかという具体的な道筋を示してくれるかもしれません。

昇進したいと思っていることを上司は知っているか

人事制度は会社によって違いますし、部署や職種によっても求められる要件は異なりますが、マネジメントに求められる資質には共通項も多いので、ここでご紹介したポイントがご参考になれば幸いです。

2. 上司に昇進希望を伝える

上の9つの点を読んで自分はやはり昇級に値すると確信された方や、今すぐでなくても将来的に上を目指したいと考えている方は、「やりたいです」と上司に意思表明をしておきましょう。性格によってはこのような自己顕示に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。また評価の結果「不適」と判断されることもあり得るわけですから、手を挙げるのは勇気がいります。しかし外資系ではこうした積極性も評価の対象であるということを覚えておきましょう。

「部長になりたい」と切り出したときに自意識過剰・尊大だと思われないように、昇級を願い出るときは論拠を示せる(英文記事)ようにしておきましょう。

まず、いきなり自分は昇級に値する、と主張するのではなく、「どうすればマネージャーになれますか?」と上司の意見を仰いでみてはどうでしょうか。この質問をしただけであなたに昇進の意欲があることは十分伝わります。そしてそのためにどのようなタイムフレームでどんなことを達成すればよいのか、具体的な指針が得られるはずです。


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次いで、自分がなぜ昇進するに値するのか、どのようにキャリアプランを実現するのか、というビジネスケースを作成しておきます。ここで注意したいのは話を切り出すタイミングです。会社の状況をよく見極め、今だ!というチャンスを待ちましょう。タイミングを誤るとせっかくのアプローチも失敗に終わってしまうかもしれません。

昇進意欲を上司に伝えたら、次は実績や素質を証明しなくてはいけません。その際役に立つのが、「実績のレジュメ」です。

3. 昇進を目指す「社内レジュメ」の書き方

転職する時は誰でも、自分の経験や実績、長所をアピールする職務経歴書やレジュメを作成しますよね。同じような文書を社内での昇進にも活用できるはずです。

昇進用のレジュメなんて聞いたことがない、自己PRは苦手…という方のために、その書き方をご紹介します。

  • 現在のポジションにおける職務を全てマスターしているという実例をまとめ、次に進むための準備ができていることを示しましょう。
  • 期待されている以上の仕事や成果を挙げ、部署や会社に貢献していることを示します。ビジュアルがあれば更に効果的です(人は言葉だけよりも視覚に訴えるものに反応するそうです)。

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また、引継ぎの方法や、自分が抜けた後の組織体制などを提案してみてもいいでしょう。リーダーに欠かせない先見性・問題解決型思考を実証できるだけでなく、自分のことだけでなく会社や同僚のことをきちんと考えているというアピールにもなります。

4. 昇進面接に備える

上司や経営陣が昇進を検討してくれるようなら、次のステップとして面接が行われる場合がほとんどです。

昇進面接は転職面接とは違います。あなたは既に経営理念や会社の目標・プロセスを知っているはずですし、面接官はあなたという人間をある程度知っているはずだからです。

このため想定される質問も転職面接とは違いますし、厳しい突っ込みもあり得ます。

  • まずはポジションの入念なリサーチを。これは転職面接と同じです。部署の構成や具体的な職務、現在の課題、前任者が苦労した点などについて調べてみましょう。
  • 次にマーケットリサーチをします。現職からステップアップするとどのようなチャンスがあり得るのか?Morgan McKinleyの給与ガイドでは、経験年数に応じた年収のシミュレーションができます。
  • そして自分のスキルや経験を使ってどのように会社に貢献できるかを考えます。ジョブディスクリプションがある場合は、その要件に則して考えればよいでしょう。社内レジュメ作成時のように、根拠となるデータを示せるのが理想です。
  • 「入社してから今までどのように成長したか」「今の仕事で困難にぶつかったときにどのように対処したか」についても、これまでの経験を具体的に思い出して自分なりに整理しておきましょう。

5. 昇進面接の想定問答

会社によって昇進面接の進め方は違いますが、よくある質問や答える際の注意点を以下にまとめておきます:

  • 新しい仕事(又は部署)にチャレンジしようと思ったのはなぜですか?当たり前ですが、なぜ昇級・昇格を目指すのかを明確に説明できなければいけません。「なって当然」という傲慢な態度や今の仕事や給与で満足できないというネガティブな回答はNGです。マネージャーになったらこんな風に会社に貢献できると思ったから、というような前向きな理由を述べましょう。   
    締めくくりに、自分のキャリアプランの中でその昇級がどのような意味を持つのかという個人的なモチベーションに紐づけてもよいでしょう。
  • あなたは他の候補者と何が違うのですか?転職面接であれ昇進面接であれ、明示的・暗示的に ほぼ必ず聞かれる質問 です。具体的な実績や、自分がマネージャーになったらどうしたいのかというビジョンを説明しましょう。データや数字など具体的な「証拠」も用意しておきたいところです。
  • すぐに実績を出せますか?外部ではなく社内から人材を登用する場合は社風やシステムに慣れるといったハードルがないため、すぐに成果を出すことが求められます。ある程度部署のことはわかっているはずですから、最初の数か月のプランを事前に考えておきましょう。どのような目標を設定し、どのように成果を測るのか。チームに足りないものは何か、どのような改善策を導入したいのか、などを具体的に語れるようにしておきます。

外資系企業の昇進面接に臨まれる方、英語での昇進面接に備えたい方はこちらの動画をどうぞ。自己PRのボキャブラリーを鍛えるのにもぴったりです。

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6. 昇進面接後のフォローアップ

昇進を願い出て無事面接を終えたら、次はフォローアップです。

フォローアップは相手とタイミングが重要です。面接官が直属の上司など毎日顔を合わせる人であったとしても、しつこく回答を迫ってはいけません。まずは相手を信じて待つべきです。

ですがお礼のメールを送ったり、面接後に考えたことで心象がよくなりそうなことを上司に伝える程度のことはしてもいいでしょう。面接の際に次のステップや結果連絡のタイミングを聞いておくのがベストですが、しばらくたっても返答がない場合はさりげなくリマインドします。このような場合もネガティブにならないこと!

昇級してもしなくても、この経験が将来の糧になるはずです。

どのような結果が待っていたとしても、昇進を願い出たことは貴重な経験になるはずです。

昇級・昇格が認められたら、それは自分で手にしたチャンスですし、大きな自信になるでしょう。キャリアの大きな一歩です。

しかし他の人が選ばれたとしても落ち込んだりひがんだりする必要はありません。経験を振り返り、実績を整理し、自ら手を挙げて会社にアピールしたことで上司や役員にまで顔を覚えてもらえたはずです。全てはキャリアジャーニーの一部なのです。フィードバックを参考に、次の機会に備えましょう。前進あるのみです!

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