今転職市場で求められているコンサルティング・スキル
2023年、経営・戦略コンサルタントに求められているスキルとは?中途採用市場のトレンドを把握して、採用/転職活動を効果的に進めましょう。
昨年人材獲得のために予算を上回るオファーを提示した企業の割合は89%でした(当社調べ)。これだけタイトな市場では、狙いをしっかり定めなければ人材獲得は困難です。
また、コンサルティング業界で転職やキャリアアップを目指す方は需要の高いスキルを知ることでご自身の市場価値を高められるはずです。
そこでMorgan McKinleyでは最新の年収ガイドの一環として、世界の企業がどのようなプロジェクトマネジメント/チェンジマネジメント・スキルを求めているのかを調べました。結果は以下の通りです。
今求められているコンサルティング・スキル
成長戦略に関わった経験
事業環境の変化に伴い、どのような成長を目指すべきか悩んでいる企業は少なくありません。このようなクライアントに対して、マーケットや競合の動き、消費者の嗜好、ITや技術の知見などを活かして成長戦略を描けるコンサルタントが求められています。
戦略のエクセキューション/実行能力
戦略を提示するだけでなく、導入や実行を支援してクライアントが成果を実感できるところまで持って行けるようなエクセキューション能力や実績を重視するファームが増えています。
軌道修正力
プロジェクトや戦略が計画通りに進まないのはよくあることです。特に現代はビジネスや社会環境の変化のスピードが上がっています。緻密な計画を立てる力よりも、ステークホルダーを巻き込みながらうまく立て直す能力が問われるのは当然の流れかもしれません。
DX/デジタルトランスフォメーションの知見
DXやデジタル化は引き続き企業にとって喫緊の課題となっています。汎用性の高いシステムや技術もありますが、中堅以上の求人では特定の業界や業種のDX経験を求めるものも多いです。また、全世界的に大規模なERP導入プロジェクト、自動化、機械学習・AI(人工知能)に詳しい人材は引き合いが強いです。
ファイナンス・トランスフォメーション
単なる業務効率化に留まらず、高い付加価値を出せる組織やプロセス、仕組みづくりを手がけられるファイナンストランスフォメーション・コンサルタントの求人が増えています。経理財務出身者や会計士、コンサルタントなど多種多様な経歴の人材に門戸が開かれています。
ビジネス分析スキル
全てのソリューションの土台となるビジネス分析はコンサルタントとして非常に基本的なスキルです。特にジュニアクラスの求人で強調されることが多いスキルです。
スクラムマスター
スクラムマスターとしてプロジェクトチームのファシリテーションを担える人材の需要も高まっています。資格必須の場合と、関連経験があれば資格はなくてもOKの場合があります。
アジャイルの素養
プロジェクトをスプリントやフェーズなどの小さなまとまりに切り分けて進めて行くやり方がアジャイルです。ソフトウェア開発の手法がわかる人材が求められている場合と、IT以外のフィールドにおいてアジャイルの考え方を浸透させられる人材が求められている場合があります。
ビジネスディベロップメント
シニアマネージャー以上の求人で必ずと言っていいほど登場するのが新規案件開拓のスキルや実績です。コンサルティングファームで上を目指す方は人脈作りやホワイトスペースへのアプローチスキルを磨きましょう。
その他
コンサルタントやプロジェクトマネージャー、チェンジマネージャーに求められているのはスペシャリストスキルだけではありません。以下のようなソフトスキルやジェネラリスト・スキルも採用のポイントになっています。
- 積極的にコミュニケーションを取る姿勢などのソフトスキル
- ステークホルダーマネジメント・スキル
- プロセス改善スキル
- ITやシステムの知識
いかがでしたか。経営・戦略コンサルティングの中途採用・転職市場のトレンドをご紹介しました。コンサルタントやプロジェクトマネージャー、チェンジマネージャーの採用のご相談もお気軽にどうぞ。
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